2015年12月20日
おせちのお話し3回目の今日は、お料理についてです。
お重、食材、いろいろな願いや縁起かつぎがありましたが、お料理にもあります!
まずは 『一の重』 祝い肴から。
○ 黒豆 ・・・ 「マメ」に働けるように、無病息災を願って。
○ 数の子 ・・・ 魚の卵は数が多いことから、子宝や子孫繁栄を願って。
○ 田作り ・・・ その名の通り、田を作ることの意味から豊作、五穀豊穣祈願。
○ たたきごぼう ・・・ ごぼうは地中に深く根を張ることから、家(家族)がその土地にしっかり根を張って
安泰に暮らしていけるように。
つぎに 『二の重』 口取り。
○ 紅白かまぼこ ・・・ かまぼこの半円を初日の出に見立てて。平安と平和を願う縁起物。
赤は魔除けを、白は清浄を表す。
○ 紅白なます ・・・ 赤と白は水引を意味し、平安と平和を願う縁起物。赤は魔除けを、白は清浄を表す。
○ 酢レンコン ・・・ レンコンには穴がたくさん開いていることから「将来の見通しがよい」という縁起かつぎ。
○ 伊達巻 ・・・ 巻物に似た形から、文化の発展や学問成就を願って。
○ 昆布巻 ・・・ 巻物に似た形から、文化の発展や学問成就を願って。
また「よろこぶ」の「コブ」と語呂合わせ。
「子生(こぶ)」と字をあてて、子孫繁栄を願って。
○ 栗きんとん ・・・ きんとんは漢字で「金団」と書くことから、金運を呼ぶ縁起物。
それから 『三の重』 焼き物
○ エビ ・・・ エビの形を老人に見立て、腰が曲がるまで丈夫に長生きできるように。
○ 鯛 ・・・ 「めでたい」の「タイ」と「鯛」の語呂合わせ。
○ ぶり ・・・ ぶりは出世魚なので、それにあやかって出世するように。
そして最後に 『与の重』 煮物
○ 手綱こんにゃく ・・・ こんにゃくを手綱に見立てて。手綱をしめて物事にあたるようにとの意味。
○ 梅花にんじん ・・・ にんじんをおめでたい梅の花に飾り切り。
○ 亀甲しいたけ ・・・ しいたけを亀の甲羅のように飾り切り。亀のように長寿であることを願って。
○ 里芋 ・・・ 親芋にたくさんの子芋がつくことから、子宝祈願。
○ たけのこ ・・・ たけのこは成長が早く天に向かってのびるため、それになぞらえ
こどもがすくすく育つように、出世するように、家が繁栄するようにとの願い。
『五の段』は、幸せののびしろが入る場所ですから、空です(^^)
三段重にする場合は、
○一の重 祝い肴・口取り
○二の重 酢の物・焼き物
○三の重 煮物
となります。けれど、お好きなように、見栄え良く詰めていいのではないでしょうか。
おせちのお話しはこれでおしまいです。
少しずつ、今年をきちんと終わるよう片付けて、
少しずつ、新しい年を気持ちよく迎える準備をしていきましょう(^^)
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